ガルゲングラ中速トリパ
先日VGC2016のルール概要が告知されました。今年のはじめの方に開催されたGeneration Showdownに近いですが、マーク付きのポケモンのみ使用可能というルールになるようです。
The 2016 Video Game Championship Format Has Been Announced! | Pokemon.com
http://www.pokemon.com/us/pokemon-news/the-2016-video-game-championship-format-has-been-announced/
告知記事にも記述がありますが2010年公式(以下GSルール)を思い出させるルールであり、個人的にはポケモン対戦に踏み出すきっかけだったルールなので、VGC2016がどのような大会になるか今から楽しみで仕方がありません。
過去産不可では実際に参加する余力が無いかもしれませんが、ルールとしては楽しみたいということで、1つ試運転した構築を紹介します。
構築詳細
ドーブル@こだわりスカーフ(マイペース)
ようき:131-40-87-*-65-139
ダークホール/いかりのまえば/このゆびとまれ/てだすけ
ガルーラ@ガルーラナイト(前:せいしんりょく/後:おやこあい)
ゆうかん:(前)212-161-101-*-100-85/(後)212-194-121-*-120-94
すてみタックル/ねこだまし/ふいうち/れいとうパンチ
グラードン@べにいろのたま(前:ひでり/後:おわりのだいち)
ゆうかん:(前)207-203-160-120-128-85/(後)207-236-180-170-128-85
だんがいのつるぎ/オーバーヒート/いわなだれ/まもる
レックウザ@いのちのたま(前:エアロック/後:デルタストリーム)
むじゃき:(前)181-202-110-170-99-161/(後)181-232-120-200-108-183
ガリョウテンセイ/りゅうせいぐん/しんそく/まもる
ゲンガー@きあいのタスキ(ふゆう)
れいせい:167-*-80-200-96-103
シャドーボール/ヘドロばくだん/トリックルーム/まもる
モロバレル@バコウのみ(さいせいりょく)
のんき:221-*-134-105-101-31
キノコのほうし/いかりのこな/ヘドロばくだん/イカサマ
コンセプトと採用理由
スカーフドーブルとガルーラ、ゲンガー、レックウザの高速・高火力ポケモンを軸にしたビートダウン構築。に見せかけたメガガルーラとレックウザの高火力先制技を絡めた中速トリパ。
Generation Showdownでスカーフドーブルのダークホールからメガガルーラと祟り目メガゲンガーを押し付けていく構築を見かけましたが、その並びを見せながらメガガルーラ+タスキゲンガーのトリックルーム展開を必要に応じて押し付けていく。
VGC2015の構築紹介や観戦から、自身のS操作として、そして何より相手のS操作への対策としてトリックルームが非常に有用なことを再認識したため、できるだけ隙の少ないトリル展開を何とか仕込むことができないかと考えていました。
そこで注目したのが奇襲性が高く、比較的高火力なタスキトリルゲンガー。このゲンガーはVGC2014シニア決勝戦で使用された記憶が非常に強烈に残っており、メガガルーラの猫騙しでサポートする構築も少なくないようでした。
VGC2016ルールにおいてメガガルーラ+タスキトリルゲンガーは比較的高火力で幅広い伝説のポケモンに対応し得る先発であり、特にメジャーなグラードン、カイオーガに対しては集中攻撃で一気にHPを削ることができ、ゼルネアスに対してはトリルから有利な展開に持っていきやすいです。レックウザに対してもメガシンカせずにレックウザ側に猫騙しをすることで、隣の猫騙しをガルーラで受けつつトリルを展開できます。
もちろんスカーフドーブル+メガガルーラでダークホールを押し付けながら戦うことも可能。その際はメガガルーラが最遅であることがネックになることもありますが、猫騙しや不意打ちを絡めて十分動くことができます。
トリル時のアタッカーとしてはタイプ・特性的に後出しのしやすいゲンシグラードンを選択。特にゲンシカイオーガから天候を取るのに使っています。レックウザもタイプと特性を活かして後出しできないこともありませんが、隣のポケモンも水技から守れるのはやはり強いですね。
残った枠にはギルガルドや相手のトリル依存度が高そうなとき、また悪戯心威張るや電磁波などに対してレックウザやガルーラをしっかり動かしたいときのためにモロバレルを採用。選出率は決して高くありませんが、単体対象技に偏った構築に対しては圧倒的な強さを誇ります。レックウザミラーで1ターンは残れるようにバコウを持たせていますが、オッカのみも悪くないと思っています。
高火力先制技によるトリルなどのS操作に依存しない詰めがコンセプトであるため、メガガルーラとレックウザの同時選出率が非常に高い構築です。これが構築のパワーを落としていると感じることもありますが、対カイオーガ、ゼルネアス、レックウザ、悪戯心として神速を使えるこれほど強いポケモンも他にあまりいないので、レックウザの採用はやむを得ないと思っています。
主な選出方針について
スカーフドーブルと先制技を軸にするか、ガルーラゲンガーでトリルするか、モロバレルで怒りの粉をするかの3択です。そして前述の通り、いずれの場合もガルーラとレックウザの同時選出になることが多いです。
禁止級伝説なしのダブルバトルにおいてもガルーラ、ゲンガー、モロバレルは大活躍しているポケモンであり、この3体+ゲンシグラードンでも十分戦えるのですが、対グラードンではレックウザの珠流星群で一気に削る方法を取ることが多く、結果的に先発にメガガルーラ、後発にレックウザとなりやすいです。
スカーフドーブルに怒りの前歯・手助けを仕込むことで、メガレックウザと並べて開幕から1体落としにかかるパターンも用意してはある(というかむしろそちらが最初の基本コンセプトだった)のですが、メガガルーラの猫騙しに甘えてしまうことが現状は多いです。
実際は対戦中盤になると両守るで猫騙しが機能しない場面も多く、先発ドーブル+メガレックウザ、後発グラードン+モロバレルorゲンガーの選出はもっと使ってみてもいいと思っています。
トリパの扱い自体慣れてないこともあり、後発ゲンガー+グラードンでトリルという選出はしたことがありませんが、一応タスキを持たせているので挑戦してみてもいいのかも・・・。
結び
禁止級伝説には手間なくパワーを発揮できるレックウザとグラードン、一般枠には伝説なしでも活躍しているドーブル、ガルーラ、ゲンガー、モロバレルという個々のポテンシャルは非常に高い構築だと思いますが、やはりメガシンカ2枠選出になってしまうのが惜しいです。珠レックウザも昔から使われてますし、十分強いんですけどね。
そういう意味ではゲンシグラードン+ゲンシカイオーガ+メガシンカという構築が最も魅力的なわけですが、グラードンもカイオーガも持ち物なしでは素早さが中途半端なこともあり、残りの1枠でどうサポートするかは意外と悩まされます。先送りヤミカラス辺りは面白いと思っているので、上手く組めそうであれば提案したいと思います。
イベルタルというポケモンをよく分かっていないこともあり、現状はダークホールを軸に対処しています。熱風があるとはいえ、イカサマや不意打ちで特定のポケモンを単体で狙う戦術が多いと思うので、モロバレルをもう少し上手く使えれば楽なのかも。バコウはデスウイングに対しても機能するので、案外発動機会に恵まれていると思います。